アマチュアとプロフェッショナル

プロとアマの違いって何かというと、仕事の出来不出来とかじゃないと思う。

だって、ソフトウェア業界では、しばしばアマチュア的作り方のソフトがプロプライエタリな製品と互角に張り合ったりどうかすると凌駕したりしている。
じゃあ何が違うのか。

要は、出来上がりに要求されるクオリティを、他人が決めるか自分で決めるかの違いだと思う。

プロは、使用できるリソースに制限があり、出来上がりに一定水準以上が求められる。リソースとは、お金であったり資源であったり労力であったり時間であったり、ね。
決まった予算と期限で、それなり以上のものを提供するのがプロ。予算と期限を決めるのは顧客である他人。出来上がりの水準を決めるのも他人である顧客。

アマも、リソースの制限があるのはおんなじだけど、アマチュアの場合は条件がある程度緩和される。
たとえばお金も資源もあまりないけど、時間だけはたっぷりかけられる、とか。たとえば同好の士をたくさん集めて労働集約してしまうとか。
そのかわり、出来上がりに対する水準も自分で決めるしかない。たいがいの人間は、人に厳しく自分に甘いので、まぁこの辺でいいやという程度の基準でおっけーとしてしまう。だからアマよりもプロのほうが、一般的にすごいとされている。

でもそれは、逆に言えば、基準さえ厳しく出来るならアマチュアでもよいものを作れるということ。

プロと違ってアマには収支をあまり気にしなくていいという利点がある。そういう意味で、プロとアマに上下関係はなく、本来は並列に語られるべきものなのだ。


と、いう電波を受信した。